
ガス抜き済み、加水済みで
初心者でも使いやすい
カブトムシの産卵と幼虫飼育には
カブトムシ用の発酵マットを使用するわけですが
ホームセンターにも沢山種類が置いてあって
どれを買えば良いのか分からないし迷いますよね。
更に、発酵マットは使う前に
ガス抜きという作業が必要で
『ガス抜き難しそう(^^;)』
『失敗したときのリスクが大きそう…(^^;)』
『ていうか手間…(-_-;)』
初心者には敷居が高く、上手く出来るか不安でした。
そんな時に見つけた
ガス抜き済みのマット。
しかもリーズナブル!
初心者の自分には本当のほんっと~~~に
ありがたい商品でした。
以来ずっと愛用しています♪
今日はそんな愛用マットをレビューも兼ねて
ご紹介します。
題して
カブトムシ飼育初心者におススメ!
ガス抜き済み&加水済みの飼育マット!
三晃商会の育成マットについて

【特徴】ガス抜き済み・加水済み
私が使っているのは三晃商会の育成マットです。

ガス抜きが必要な発酵マットが多い中、
こちらの商品はガス抜き不要、
さらにさらに、
水分調整も不要(既に湿った状態のマット)ということで
ガス抜きや加水の手間が省けるだけでなく、
開封したその日から使えるので
すぐに使いたいときに助かります!!
お値段もリーズナブルだし、
ホームセンターでも売っている(※)ので
緊急時はいつでも買いに行けます。
※自宅近くのホームセンターには置いてありました
まさに初心者にはうってつけのアイテム!
【注意】アンモニア臭がするときは天日干しをする
ただ、
ただ1点、
袋の裏にも注意書きがありますが、
開封してアンモニア臭がする時は
天日干しをしてから使います。
ガス抜き済みであっても
製造してからの期間や保管状態によって
再発酵してしまうのでしょう。
私の経験上、
干してから使う:開封して速攻使う = 8:2
くらいの割合でしたから
高確率でアンモニア臭がします。
「あれ?お前、ガス抜き不要って言ってたジャン」
「なんだ、結局ガス抜き作業するんジャン…」
そんな声も飛んできそうですが…
それでも数時間~半日干せば
アンモニア臭は消えます。
ガス抜きが必要なマットに比べれば
すぐに使えるほうではないでしょうか。
庭やベランダで1日干しましょう
醗酵によって、マットの温度が高い場合や臭いが気になる場合は、新聞紙等にほぐし広げて1日ほど干し、外気に触れさせておくと、臭いや高温が落ち着いて、問題なくご使用していただけます。
三晃照会WEBページ – マットの臭いが気になる場合
手で揉み解せば菌糸はマットに満遍なく混ざり、育成に最適なマットとしてご使用する事ができます。 マットに黒色や緑色のカビが生えた場合には雑菌が付いている場合がありますので、ご使用しないようにして下さい。
【注意】天日干しで乾きすぎてしまったら加水もする
ガス抜き済みに加え、加水済みでもある
三晃照会の育成マットですが、
上記の通り、天日干しをしてから使う場合は
マットがカラカラに乾いていしまう時があります。
もし、マットがカラカラに乾いてしまったり
湿り気が減っているようでしたら
加水をして使えるようにします。
水は少しずつ加え、均一になるように混ぜます。
手の平にマットを取って、ギュッと握って
団子状になればOK。
ただし、握って団子状になっても
水が滴り落ちるようであれば加水し過ぎなので
その場合はマットを少しずつ足して
調整をします。
【実績】幼虫飼育も成功!20頭全て羽化しました!

成虫飼育、産卵、幼虫飼育、羽化と
全て三晃照会の育成マットを使用しました。
(途中で発酵マットの種類を変えていません。)
実際にどれくらい卵を産んで、
どれくらい孵化して
幼虫はどれくらい大きくなったかについて
書いていきます。
三晃照会の育成マットに産卵した数

2014年、このマットを使って
メス2頭で約60個の卵を産みました。
そのうち、孵化する前に
卵が自然に潰れてしまったのが2~3個、
無性卵が2個あって、
(※無性卵は孵化しません)
それ以外は全て孵化しました。
三晃照会のマットで幼虫飼育をしてみて

その後も全ての幼虫が一令幼虫から二令幼虫、
三令幼虫へと順調に育っていきました。
マットの状態が悪くなると
幼虫はマットの上に出てきてしまうそうですが
そういうことは一度もありませんでした。
三令幼虫になったところで
60頭のうち40頭を小学校へ寄付したので
自宅飼育は20頭になりました。
【補足】マットに張り巡る白い物体の正体
真冬の寒い時期(12月~1月)に
マットに白い塊や根っこのようなものが
ビッシリついていて
『なんだこりゃ?!土が腐ってる?!』
『幼虫たち大丈夫?!』
と慌てふためきましたが
公式ページに説明がありました。
Q.育成マットの表面に白いカビのようなものや、白い根っこのようなものが生えていました。 腐っているのでしょうか?
A. 育成マットにはカブトムシ・クワガタムシなどの幼虫を育成するために最適な菌類(キノコ)を混ぜております。菌はオガクズを分解し幼虫にとって必要な栄養素を作り出します。
三晃照会WEBページ – 昆虫マットについて FAQ よくある問い合わせ
菌糸が成長すると、マットの表面に白っぽいカビ状や根っ子、固まりのようなものとして出てきますが、問題はありません。
飼育に問題はないと明記してあるので
そのまま放置していました。
そしてこの白い塊は
春頃には消えてなくなっていました。
その後、全頭羽化したのをみると
問題のない菌だったことが分かります。
三晃照会のマット サナギから羽化へ

春になり暖かくなった途端、
コバエが大量発生!
ちょうどマットの入れ替え時だったので
マットを全て新品と交換、
幼虫たちは変わらず全頭揃っていて
だいぶ黄色味を帯びていました。
病気している/していた形跡も無し。
5月に入ってからは飼育ケースから
コツンコツンと蛹室を作る音がして、
6月に入って飼育ケースを除くと
壁面に羽化したカブトムシが見えました。

その後、20頭すべてのカブトムシが羽化。

羽化不全などのトラブルも無く、
全て健常な状態で羽化出来ました。
三晃照会の育成マットで育ったカブトムシは普通サイズ
三晃照会の育成マットで育った
カブトムシのサイズについてですが、
結論からいうとオス・メス共に
普通サイズです。
極端に大きい、小さい固体もおらず
オス・メス共に全頭均等でした。
そもそも成虫の大きさは幼虫時代に決まります。
なぜかというと
幼虫は発酵マットを食べて成長するからです。
成虫をビッグサイズにしたいのであれば
幼虫時代にどれだけ大きく育てられるかに
かかっています。
大きい固体にしたいのであれば
このマットではあまり期待できないかもしれません。
三晃商会の育成マットの特徴まとめ
【メリット】
・ガス抜き済み&加水済みで
使いたいときにすぐに使える
・お手ごろ価格
・ホームセンターにも売っているので
緊急時も安心
【デメリット】
・アンモニア臭がする商品は
使用前にガス抜き作業が必要
・固体の大きさは普通サイズ
(大きく育つことはあまり期待できないカモ)
三晃照会の育成マットを使った乾燥
安い・使いやすい・分かりやすいで
買って良かった飼育商品のひとつです。
固体の大きさは普通とはいえ
産卵 → 孵化 → 幼虫飼育 → 羽化まで
一度もトラブルもなく過ごせました。
他のマットも試してみたいけど
使いやすさからずっと同じマットを
購入しています(^^)
(固体の大きさにこだわりもないですし。)
今回はそんな愛用品について
自分の経験をもとに色々書いてみました。
参考になれば幸いです。
2022年 追記)
三晃照会の公式HPに
マットの臭いが気になる時は『1日干す』と
明記されていました。